オリジナルリフィル作成-紙選び

thumnail DTP
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オリジナルのリフィル作り。手帳のリフィルといえば、薄手でややクリームがかったものが思い浮かぶのではないでしょうか。両面に印刷すること、書き込むことを考えると薄すぎてはいけない。自分で印刷してリフィルを作る場合、どのような紙を選べばよいでしょうか。

Kinko’s

そもそも家庭用のプリンターの精度では納得いくものができないだろうというのが最初の想定。

・紙を選べる
・両面印刷ができる
・1種1枚の印刷

この3点を考えると、キンコーズのような街のプリントサービスしか心当たりません。もちろん様々なオンデマンドネットプリントサービスがあり、大変安価に利用することができます。ですが、リフィルは1種類1枚。しかも両面印刷となると、金額面を考慮すると利用できるサービスはほぼないと言ってよいでしょう。

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最厚紙・アイボリー <紙番号:206>153.5g/m2:これはさすがに厚みがありすぎます。それほど光沢がある紙ではありませんが、照りが気になります。前面に色を敷いてしまったというデザイン上の欠点も。
Kinko’s サンプル一覧

家庭用のインクジェットプリンタを比べ、もちろんクオリティはたしかですが、リフィルに適したもの……と考えると、目的に適う紙は見当たりませんでした。

もう一点、たとえば仕上がりサイズがA5なら、ひとまわり大きいA4サイズでデータを作成しセルフカットする必要があります(裁断機は店舗にあり)。パンフレットの見本など100%実寸であることが重要な場合はトンボ付きデータで裁断するのが相応ですが、リフィル程度であれば数パーセントの拡大率の変化は許容範囲だと思います。
この結果を通して思い至ったのは、

リフィルという性質上、手軽に家で印刷できたほうがよい。
→家庭用プリンタでもアラが目立たないデザインにすること。 

紙の比較

①厚手の紙

まずはこちらの2点。厚さは同じ<特厚口 0.14mm 128g/㎡>です。
両面印刷で裏写りしないという点では合格ですが、“リフィル感” に欠けます。また、ボールペンでの書き込みにも向いていないと感じます。


白は“画用紙感”が強く、それならばクリーム系をと「レモン」という色を試しました。印刷されていない状態で見ると「レモン」というほどの黄みには見えませんが、印刷してみるとやはり“黄色の画用紙感”が出てしまいました。

 

②薄手の紙

これぞリフィルというクリーム系。パンチ穴が元々開いているので便利です。罫線がついたタイプもあります。

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実際に印刷したものです。黒のボールペンで書き込んだ部分だけでなく、カレンダーの印刷部分も透けています。もっと薄い色で罫線のみの印刷にしたり、書き込むペンの色を変えるなど用途を変えれば使えると思います。

 

これかも

以上を吟味した結果、たどりついたのがこちらです。先述の薄手のものよりやや厚いクリーム系<中厚口 76.5g/㎡>。


エトランジェ・ディ・コスタリカ公式web site

文具店や家電量販店でよく見かけるメーカーのものですが、評価・レビューがあまり良くありません(笑)といっても4件しか評価がなく、レビューも2件しかついていませんが……。そこに書かれていたのは色味に関する不満でした。
紙の色をモニターで表現するのは無理がありますが、画像では灰茶がかって見え、実際の色とは少し違うような感じがします。公式サイトの画像の色の方が近いと思います。

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こちらは私が撮影したものですが、見る環境によっても見え方は異なりますので、これも当てになるかといえば難しいところです。ですが、「アイボリー」と言われて納得できないものではないというのが私の感想です。

 

また別の項で穴あけパンチやリフィルのデザインについてご紹介したいと思います。

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