ORβITの著作権に対する見解-ターニングポイントとしての日プ

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ORβIT おるびっ誕生

2月はじめに一人目のメンバー発表があり、その後一体何人組なのかメンバーは誰なのか、運営事務所はどこなのか、そもそも「ORβIT」は何と読むのか!
……何も分からないまま一日一日を追い、ついに9日めに全メンバーが発表されました。

続いて、

・グループ名、ファンダム名の発表
・公式SNSアカウント開設(Twitter / Instagram

がありましたが、いつどんな活動をしていくのか、全貌は謎に包まれたまま時が流れました。そんな折、ついにオフィシャルサイト及びファンクラブがオープン!

ORβIT official site

これでモヤモヤはすべてスッキリすると思いきや、YoutubeやSNS上のコメントで散見されるように、事務所についての記載がないんですね。

権利の所在は「ORBIT UNION」となっていますが、それを管理しているのは?
ファンクラブに関しては運営元が記載されていましたが、「よしもと」だとか「スターシップ」みたいな、いわゆる所属事務所をみんな知りたがっているんですよね。

ただ今回、このファンサイトを見て、かなり慎重に物事を進めている印象を受けましたし、肖像権・著作権に関して形骸的ではなく実例を挙げて分かりやすく説明している点に意義深さを感じます。

 

日プ前後

昨冬放送されたPRODUCE101 JAPAN。プデュの正式な派生シリーズですが、正直最初はそれほど盛り上がらないだろうと思っていました(とは言いつつ初回からしっかり見たんですけどね! そして結局ORβITまで追うオタク笑)。

日プの成功は、元々プデュシリーズを見ていたような既存のKpopファンとともに日本アイドルファンも取り込めたことにあると思います。

兵役についての理解

しかし同時に、異なる文化背景を持つ層が集まることで軋轢が生じました。
兵役問題ですね。Kpopファンにとってはナムジャドルが一定の年齢に達したら兵役の為にグループ活動を停止しなくてはならないのは当たり前の事象で、その時が来たら兵役前ラストライブで送り出し、除隊まで待つというのが一連の流れです。ですから、韓国メンバーがデビューメンバーに入った場合、数年のうちに兵役に就きグループ活動を抜けることに疑問の声が上がり、参加資格を問うような流れが起こった時には驚きました

その後望まざる結果になった訳ですが……それはさておき、異なる文化を分かり合うには歩み寄りが必要です。

このオフィシャルサイトができる前、公式SNSアカウントができた段階で最初に、この兵役についての説明と理解を求める投稿がなされました。メンバーはそれも承知で集まっているのだと。そして新設されたオフィシャルサイトにも「大切なお願い」としてあらためて掲載されています。

応援広告

Kpop界ではアイドルの誕生日にファンが交通広告を出したり、それこそプデュ放送時、ファンによる練習生の広告が掲示され、そこに応援メッセージを書いた付箋を貼っていく、というのは定番の応援行為です。(いつから始まったんだろうなー)

日プをきっかけに、その文化が日本に持ち込まれたと言っていいと思います(以前からKpopファンには知られていたし、センイルカプホルイベなどは行われていましたが、より広く知れ渡り、また自分たちが実行できるものとして認識されたという意味で – 2020.4.28追記)。日プでは参加練習生のプロフィール写真を応援の為に使用することを(限定的に)認めました。肖像権が厳しい日本では芸能人の写真をこのように使用することは難しいですから、今後この文化が広まっていく……ことにはならないでしょうが、やりたいファンは増えたと思います。

このような背景がある中、ORβITではこれを「ノー」と明文化しました。

・MVのスクショをSNSに投稿してもいいのか(ダメ)
・公式アカの画像を転載してもいいのか(ダメ)

……など、ファンアカウントで当たり前のように行われ、現状黙認されている事象に対し、一つひとつ、幅広い年齢層に伝わるように分かりやすく記載されています。最も画期的だと思ったのが以下の一文です。

K-popで言うところのマスター制度は採用致しません。〜(中略)マスター制度に対しての黙認も致しません。

はっきり言いましたね……!

この辺ってほんとグレーですよね。ほとんどのファンは応援するアーティストを世に知らしめたい一心でやっているので、事務所や運営としても一つひとつチェックしていくことは難しいですし、よほど悪質なものでない限り黙認されるでしょう。

運営がこの文言を最も届けたい相手というのは、やはりサセンファン(ストーカー的過激な追っかけ)だと思います。

韓国アイドルでは空港写真や収録現場などへの出入時の撮影は当たり前で、アイドル側もそれを無視できない現実があります。過激なファンの撮影行為によってアイドルが怪我をするなど問題が起きていますが、そうでなくてもプライベートな場での撮影はやめるべきです。

韓国アイドルファン界隈独自の文化。アイドル側もすごく感謝していることもあるし、素敵なイベントもあります。しかし現状の日本の法律に照らし合わせた時にダメなものはダメと、日韓グループであるORβITが、韓国アイドル文化がどんどん入ってきているこの時期に発したことが本当に意義深いことと思います。

 

と、同時にやはりORβITは日本をメインに活動するのかな、と。

今はコロナウイルスの影響で、これからデビューしようというグループにとってはショウケースもまともに行えないし活動しにくい時期だと思います。焦らず騒がず、本格的な活動を待ちたいと思います。

 

ーNIKを応援していこう!と決めた矢先、おるびまでファンクラブ入会開始しちゃっていろんな意味で悲鳴が止まらないオタクの独りゴトでした。

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