手には節、シワ、毛穴、いくら美しい手でも写真に撮ると様々な粗が出てきます。自然なものとはいえ、とくにネイルにスポットを当てた場合、それらの粗はカバーしたほうがより全体が美しく見えます。その事例をご紹介します。
目次
どの部分をカバーするか
補正するよりライティングでどうにかしようぜという方はぜひそのように。そもそも補正は補正する必要があるからするわけで、元画像を良くするに越したことはありません。
さて、手はどの程度補正するか少し迷いますね。顔も同じではありますが、しわを全部カバーしてしまったら、のっぺりしすぎて違和感を持たせてしまいます。
こちらを元画像とします。右から光が当たって左側に影ができています。コントラストがついた結果、指の毛穴が目立ちます。ほか、キメの粗さ、浮き出た血管、爪周りの乾燥が気になるポイントです。
使用ツール
各アラを修正するためにはどのツールを使えばよいか見ていきます。
これが顔の場合と異なるポイントですが、ほとんどブラシツールで仕上げる点です。
顔の場合、私はブラシツールやぼかしをほぼ使いません。不自然になりすぎるのを避けるためです。できるだけ肌の質感を残すため、きれいな部分の肌を移植するようなイメージで補正します。
しかし手の場合、あまりにもしわ……と呼ぶのかキメと呼ぶのか、全面が格子状の模様に覆われているような感じですので、パッチやスタンプがあまり有効ではありません。
パッチツールを使うのは、手のひら側に近いキメの模様がない部分に限ります。
実践
右側がブラシツールで毛穴やキメをカバーした画像です。
【大きめの直径/硬さ0%/不透明度10〜20%】
で暗い部分と明るい部分、それぞれスポイトツールで近似値のカラーを吸い取り、フェイスパウダーを重ねるように塗っていきます(新規レイヤーで行う)。
塗りすぎて不自然になったら、レイヤーの不透明度を下げます。しかし、元々10〜20%の不透明度でブラシを設定しているので、それほど不自然にはならないと思います。
すべて終わったあとで明るさや色味を調整して完成です。
別の例
ガラス瓶の雰囲気に合わせ、やや人口的になっても不自然ではないかと思います。先ほどと同じく、指周りの荒れのみパッチツールで修正し、他はブラシツールを使用します。
ブラシツールを使用したレイヤーです。けっこう塗ってるなぁという印象でしょうか? それともカバー量は少ない印象でしょうか? 不透明度はほぼ100%で適用しました。
△レイヤー適用前と適用後の比較です。